ボートレース

【びわこボート・GⅡ秩父宮妃記念杯】レース総展望/土屋智則の存在感が断トツ/迎え撃つ深井利寿、遠藤エミの地元師弟コンビ/10月15日開幕

 ボートレースびわこ(滋賀県大津市)の伝統のGⅡ戦、「第68回結核予防事業協賛秩父宮妃記念杯」が10月15日に幕を開ける。20日まで。今年のSGで優勝を挙げている土屋智則に、その土屋も含め、昨年末のグランプリ組の片岡雅裕、深谷知博、中島孝平、今垣光太郎ら豪華メンバーが参戦。歴代グランプリ覇者も中島のほか、市川哲也、井口佳典が出場。迎え撃つ地元滋賀支部勢は9月のびわこ周年を制したばかりの深井利寿、女子初のSGウイナー遠藤エミの師弟コンビが主力を形成し、地元タイトル奪還へと闘志を燃やす。前回の67回大会は岡山の藤原啓史朗が8連勝の完全Vで特別戦初制覇と衝撃の走りを演じた。今回はどんなニュースが飛び出すのか、楽しみいっぱいの6日間だ。

グランドチャンピオンを制して喜ぶ土屋智則(群馬)

 ダービー組(戸田で22日開幕)が不在。そんなメンバー構成にあって、今年のSGを制している土屋智則の存在感はピカピカに光る。

 土屋は6月、尼崎のグラチャンで優勝。SG初Vだった昨年の平和島クラシックに続く2年連続のSG制覇で、毒島に次ぐ群馬の主力の地位を不動のものにした。びわこは8月の西スポ杯、9月の周年記念びわこ大賞に続く3カ月連続あっせん。特に西スポ杯では抜群の舟足に仕立てており、再度の快パワーの期待は大きい。

 土屋と同様、昨年のSGでの覇者でもあるのが片岡雅裕と深谷知博。土屋とともに昨年末のグランプリも戦った。今年はダービー出場はならず、こちらに回ったが、片岡は21位、深谷は29位(1日現在)とグランプリ入りへ賞金順位も気になるだけに、とにかく稼ごうと全力を尽くす。

片岡雅裕(香川)、深谷知博(静岡)

 肩書でいうなら市川哲也、中島孝平、井口佳典は業界最高峰のグランプリウイナー。市川は2000年、中島は10年、井口は08年に制した。いずれも今年はペースが上がっていないが、中島は賞金42位(同)でチャレンジカップ(11月、下関)出場への正念場。賞金上積みを目指して疾走する。

中島孝平(福井)

 強豪ぞろいの85期からは井口のほかに、同じくSG覇者の湯川浩司、田村隆信も参戦。特に湯川はびわこの水面実績が超抜級で、GⅠ・GⅡで5優出2V。この大会は63回大会を制している。

湯川浩司(大阪)

 SG覇者はこのほかにも、今垣光太郎、長田頼宗など全部で15人と、GⅡながら戦歴上位者が顔をそろえた。

今垣 光太郎(福井)
長田頼宗(東京)

 そんな強力なライバルを迎え撃つ地元勢は深井利寿、遠藤エミの師弟コンビをはじめ5人体制。深井は9月にGⅠ周年記念「びわこ大賞」を制したばかりで、大きな注目を集めての参戦。遠藤は初日ドリームの1号艇で、こちらも最注目の一人だ。

深井利寿(滋賀)
遠藤エミ(滋賀)
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