ボートレース

【大村ボート(ナイター)ルーキーS】飛田江己が通算3度目V 4カドからトップS先制

5号艇の常住蓮と優勝争いを演じる4号艇の飛田江己

 大村ボートのルーキーシリーズ第17戦「スカパー・JLC杯」は最終日の31日、12Rで優勝戦を争い、飛田江己(23)=埼玉=が接戦を制して勝利。4カドからコンマ03のトップSを放って先制し、1周2Mで他艇を冷静にさばいて抜け出した。通算では3回目の優勝。2着は5号艇の常住蓮で、人気を集めた1号艇の新開航は3着。3連単は1万3830円の31番人気の決着となった。

ヒーロー

 埼玉の次世代エースがここ一番で勝負強さを発揮した。「F2の人もいるので、いいSが行ければ、ワンチャンスあるかもしれない」。そう描いたプラン通りに4カドから全速でコンマ03のトップSを決めてまくり先制。決まり手こそ「抜き」だが、スリットも1Mも間違いなくレースを制圧した。

 1周BSは、5コースからまくり差した常住蓮と、2コースから小回りで残した中村日向に迫られる三つどもえの激戦。「焦った」と振り返ったが、そこからは実に落ち着いたもの。1周2Mは常住を先に回して好角度の差しハンドルで常住と並走に。続く2周1Mは常住が全速戦で襲いかかってきたが、慌てずに自分のターンを決めて、優勝争いに決着をつけた。

 2日目にはSG戸田ダービーをテレビ観戦。埼玉の先輩・桐生順平のSGVに感銘を受けた。「(A1級なので)これからは記念競走に呼ばれることも多くなるけれど、技量はまだまだ。しっかり磨いて、上の舞台で戦えるようにしたい」。この後、当面はルーキーシリーズを立て続けに転戦。そこで大舞台を見据えたレースを展開し、憧れの桐生らトップレーサーに一歩でも近づく。(造田 大)

■プロフィル
 ◆飛田江己(とびた・こうき)2001年5月10日生まれ。東京都板橋区出身。都立日本橋高卒。登録番号5191。128期として入所した養成所では勝率2位の好成績を残し、「チャンプ決定戦」で優勝。埼玉支部から21年5月にデビューし、22年12月に江戸川で初優勝。24年10月に江戸川で通算2度目のVを挙げ、この大村は3度目のV。172センチ、52キロ、A型。

優勝盾を手に笑顔を見せる飛田江己
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