ボートレース

【下関ボート(ナイター)SGチャレンジC】定松勇樹 特別インタビュー GP2nd入りへ 強い意思で「結果を出す」/11月19日開幕

 年末のSGグランプリ(住之江)出場を懸けて最後の激闘を繰り広げる、ボートレース下関(山口県下関市)のSG「第27回チャレンジカップ」が19日に開幕する。ナイターで争う24日までの6日間開催に、今年の賞金上位34人が出場(併催のGⅡレディースチャレンジカップにも女子賞金上位21人が出場)。その一戦に、唯一の20代としてエントリーされたのが、今年5月にSG初制覇を果たした定松勇樹(23)=佐賀=だ。初のグランプリ入りは既に当確。それでも、グランプリでシード権が得られる賞金6位以内というさらに高い目標を目指すニュースターに、実り多き一年を振り返りながら、この下関への意気込みを語ってもらった。

◆定松勇樹(さだまつ・ゆうき)
 2001年5月2日生まれ。福岡県福岡市出身。博多工高中退。登録番号5121。19年11月デビューの125期。22年9月、下関ルーキーシリーズで初V。SGは23年5月の芦屋オールスターで初出場し、3度目のSG出場だった今年5月の多摩川オールスターで特別戦(GⅡ以上)初優出初Vの快挙。感激で涙ぼろぼろの師匠・峰竜太の姿につられてうれし泣きした。一般戦も含めた全成績は37優出11V。168センチ、52キロ、A型。

 ――今大会が終わればSGはグランプリを残すだけです。今年を振り返っていかがですか?

 「(トップ選手同士の戦いである)SGやGⅠを走る機会を、昨年よりも多くいただくようになりました。その中で自分も、タイトルを1個(5月の多摩川SGオールスター)取りましたけど、一年を通して見ると、勝てなかったレースがたくさんありました。ただ、大きな舞台を走らないと学べないものもやっぱりある。課題も多く見つかった一年ですけど、成長につながったのかなとは思います」

 ――課題は具体的にどんなところですか?

 「SGに出場し続けることができていないということですね。それをかなえるには、GⅠで結果を出す必要がある。そうやって、出場する権利を自分でしっかりとつかまないといけない。あとはそれが実現したとしても、そのトップレベルで戦い続けられる土台ができているわけではない。早い段階でその土台をつくらないといけないと思っています」

 ――逆に成長したと感じている部分は?

 「一番思うのはメンタルですかね。走れば走るほど、いい意味で心の余裕ができていると思います。経験が少ないと、そわそわしてしまうじゃないですか。そうならずに、落ち着いてレースができているのかなと思います。それに今年はエンジンの調整もうまくいって、人より下がるようなことがなかった。エンジンは出せていると思う。調整面でも成長できていると思います」

多摩川オールスターでSGを初制覇し、師匠・峰竜太(右)ともども、うれし泣きで写真に納まる定松勇樹

 ――SGで優勝したことによる心境の変化もありますか?

 「特に変わってはいないですけどね。(優勝する前と同じように)常に挑戦する気持ちで、毎節毎節が勉強だと思ってレースへ行っています。大きな大会では師匠の(峰)竜太さんと一緒に出場することも多くなったし、開催中にはちょこちょこアドバイスをもらっています」

 ――その峰選手は賞金ランク5位で年末のグランプリ2nd入り(賞金6位まで。1stが免除のシード権)の圏内。定松選手は10位です(11日現在)。

 「できることなら、師匠と一緒に2ndから迎えられたら一番いいんですけどね。それも視野に入れてチャレンジカップで結果を出せたらと思います」

 ――ただグランプリ1st入り(賞金7~18位が出場)は当確。栄えあるグランプリ初出場です。

 「まあ、まずは行ってみないと感じられないものもあると思うので…。経験というか、まだまだ学ぶことばかりだと思います」

 ――今大会次第ではグランプリへ勢いづきます。しかも下関は、デビュー初優勝の水面。あの初優勝は、チルトをハネて4カドから一撃という実に見応えあふれるレースでした。

 「だからと言って得意な水面とまでは言えないんですよね。でも、イメージがすごく悪いようなことは全くないですよ」

 ――最後に意気込みをお願いします。

 「グランプリに向けて賞金を上積みしたいですし、この下関は勝負のレースだと思っています。結果を出せるようにではなく、結果を出しにいきます」

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