ボートレース

【大村ボート(ナイター)GⅡモーターボート誕生祭】下條雄太郎 特別インタビュー 地元で歓喜の特別戦初Vへ/4月12日開幕

 ナイター開催のボートレース大村の GII「第27回モーターボート誕生祭」が12日に開幕する。ボートレース発祥を記念して年に一度、発祥の地・大村でだけ開催される大会で、グレードこそ GIIだが今回も強豪が集結、6人のSG覇者をはじめとした52人が優勝を目指す。初日と2日目にダブルでドリーム戦が組まれ、SG覇者6人のうち4人が初日ドリームで激突。その初日ドリームで早速、そんなつわものたちを迎え撃つのが地元長崎支部の下條雄太郎(37)だ。優出は何度もあるのに、まだ手が届かない特別戦タイトルを地元でつかもうと、バキバキに鍛えた筋肉自慢が奮闘を見せる。

下條雄太郎(しもじょう・ゆうたろう)
1986年4月1日生まれ。長崎県壱岐市出身。壱岐市立勝本中―壱岐高卒業。2005年5月デビューの96期。同年6月に福岡で初1着、09年2月のびわこで初優出(6着)、同年11月の鳴門新鋭リーグで初V。通算では936勝、112優出20V。 GIIで2優出、GIで5優出、SGでも2優出の実績を持つが、いずれもVはまだない。筋トレマニアで、体力自慢が競うバラエティー番組「SASUKE」の出演経験を持つ。167センチ、53キロ、AB型。家族は妻と3女。

地元で歓喜の特別戦初Vへ

 ―3月末のGI周年記念に続き、2節連続の大村出走です。

 「周年記念は詰めの甘いところが出ちゃったんで、今度はもっと集中して頑張りたい。肝心の準優はピット離れで遅れて6コースに回って…。それに、気候に合わせきれなくて仕上がりも中途半端でした。でも最終日は、誕生祭のことも意識しながらプロペラの調整をして、回り足の感触は悪くなかった。ペラ調整のベースはこれでいいかな。連続して大村を走れるので、いい収穫を得ておかないと、と思っていました」

 ―歴史ある地元の大会です。

 「みんなが見てくれるので、地元戦はいつでも、地元ファンのために頑張りたいという気持ちが強い。(5月に芦屋で開催される、2年ぶりに出場の)オールスターも、長崎のファンが多く投票してくれたのだろうと思っています。タイトルも、自分が取りたいというより、周りが期待してくれているので、それに応えられたらという思い。子どもの同級生の親たちに声をかけてもらうこともあるので、そんな方々にいいところを見せたい」

 ―4月1日で37歳になりました。

 「36歳は不完全燃焼だったので、いい一年にしたい。4月1日生まれで子ども時代は小さい方だったけど、身長は結局、大きくならずにこの仕事に就けているわけで、劣等感を感じることはありません。同級生で集まれば間違いなく自分が一番若いですから、4月1日生まれって、年を取ったらむしろちょっとした優越感がありますよ」

 ―プライベートでのリフレッシュは?

 「最近、ボウリングによく行っています。メンタルスポーツなので、ボートレースにも通じるところがあるんですよ。力んでは駄目で、大事にいこうとしすぎてもうまくいかない。リフレッシュしながら、いろいろ考えて勉強しています。それに後輩との交流の場にもできるかなと。後輩の岡暢祐君が上手で、教えてもらいながら投げています。岡君はパーフェクト(300点)の経験もあるぐらい上手ですが、僕は242がベストスコア。プロボウラーへの興味? まだまだスコアが全然足りません」

 ―プライベートでもボートレースが頭から離れませんね。

 「鍛えることも含めて体を動かすことが好きで、じっとしていられない性分。この仕事は天職だと思っています。ただ、今の自分は、そこそこの結果しか出せていない。何か足りない部分があるのだと思う。だから日々、いろいろ考えながら成長していかないといけない」

 ―スタート事故が少なければ、もっと早く結果が出せていたかもしれない。

 「遠回りしているとは言われるけど、振り返れば全部がマイナスとは捉えていません。事故率で苦しい状況になっても、その中で踏ん張らなければいけない経験をできていることは、それをしていない人よりも後で生きてくると思っています。結果として、特別戦初Vが地元だったらうれしいですね。頑張ります」

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