【大村ボート(ナイター)一般】逆境に打ち勝った山田丈「A1を目指して頑張ります」
【記者コラム・古川達也「たっちゃんのハイタッチ」】
苦難を乗り越えた山田丈がギアを上げる。予選3走は3、2、3着と堅実な走りを披露したが、6枠から挑んだ準優勝戦は6着と大敗。今年5度目の優出とはならなかった。
ただ、予選からパワフルな機力に陰りはなく、「レースに行くとさらにいい」と前を向いた。
1月にレース中の事故で大けがを負い、約2カ月間の療養を余儀なくされ、「不安でした」。それでも「(復帰後)一走してみて、これは行けるなという感じだった」。復帰戦となった3月の芦屋でいきなり予選突破。ブランクを感じさせない走りを披露した。以降も3度の優出を果たすなど完全復活。「けがの影響はもうないですし、恐怖心もなくレースに臨めています」と不安要素は全て消し去った。
「A1を目指して頑張ります」と今期(11月~来年4月)のビジョンも明確だ。逆境をはねのけた強靱(きょうじん)なメンタルと自慢の旋回力で最終日もファンを魅了する。
▼2R 2コースに構える水谷理人は今節、Sの安定感に欠ける。水谷がヘコむ隊形なら、機力の裏付けがある山田がセンターから果敢にまくり切る。3―45―145。
▼12R 準優4着で何とか優勝戦に駒を進めた形の佐々木完太だが、機力はこの中でも上位。Sから一気に攻め込み波乱を起こす。6―12―125。