【福岡ボート・一般】大野芳顕 本格的にA1復帰を目指す
まずまずの滑り出しになった。大野芳顕(39)=福岡=は初戦の2Rで3コースから道中の逆転で白星スタートを決めると、後半9Rは6コースから追い上げて4着。舟券絡みとまではいかなかったが、3着の栗原直也にあと一歩まで迫る好ファイトを披露した。
機力は成績とは正反対。白星を挙げた前半は、「全く良くなかった」ということでプロペラ調整の大幅なシフト変更を敢行。「大幅に叩き変えて自分の形にしたら、見違えるほど良くなった。もう満足できるレベル」と後半はいつもの快足仕立てに。「機力が悪い時に1着が取れたのは大きいかも」。後半は前半の成績に全く及ばなくても、実は大きな収穫を得ていたのだ。
4年前には3期連続でA1に在籍。A1常連になりかけたところでFを多発し足踏み。F2など直近10期で8本ものF。一時期はB1にまで陥落したが、近況は3期連続でA2級をキープと、ようやく本来の姿を取り戻しつつある。「A2を続けることで、やっと出走回数不足を気にしなくて走れるようになりました。ここから本格的にA1復帰を目指していきたい」
今年はまな弟子の竹下大樹が3月のデビュー初Vを皮切りに、8月にもVを達成。自身は4年半もVから遠ざかっているとあって、弟子に後れを取るわけにはいかない。「自分もそろそろ優勝したい。あいつ(竹下)を自分が引っ張るぐらいじゃないといけませんね」。今期(11月~)に完全復活を遂げるべく、愛する地元でのVへと突き進む。(森 大輔)