【福岡ボート・一般】藤岡俊介 頑張る同期の姿を見て発奮
ここから反転攻勢に出る。初日のファン選抜で大敗を喫していた藤岡俊介(41)=兵庫=は、悪い流れを断つべく出陣した2日目8Rで5着となってしまい、またしても上位着に絡めずじまい。「このままじゃ終われないですね」。予選突破へ後がなくなってきたとあって、気持ちを入れ直している。
機力は決して悪くない。展示タイムが出ていないが、「タイムほど伸びは悪くないし、普通はあります」と戦える足であることを強調。「ペラ調整でまだ上向く余地はあると思う。何とか仕上げたい」。反転攻勢に出るだけの材料はそろっている。
前期(5~10月)は勝率7.16をマークして、7点レーサーに復帰。しかし、狙っていたダービー出場がかなわなかっただけに満足感はない。「ここ3カ月ぐらいの調子が悪くて勝率を下げてしまって…。SGに出る権利を取れなかったら、7点勝率を取れても何もうれしくないですね」
ただ、似たような境遇の同期の頑張りを見て、もう一度奮起するつもりでいる。「お互い40歳を超えたけど、同期の永田(啓二)君がダービーでSGデビューをして僕もうれしかったし、自分ももっと頑張らなきゃなって。僕らみたいなGⅠの常連でもない選手がSGに出るには、ダービーかクラシックしかない。あいつも同じことを考えていると思うので、互いに切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」。頑張る同期の姿は何よりの励みであり刺激でもある。〝四十にして迷わず〟、まさに不惑の精神で、今期も前へ前へと突き進む。(森 大輔)