【下関ボート(ナイター)チャレンジC】川野芽唯 初1着にも浮かれず「一走一走いいレースを」
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女子の郷土勢は初日と打って変わって白星に沸いた。2日目のオープニングカードでは、最ベテランの日高逸子が粘り強い逃げを決めて女子郷土勢初1着。その流れに呼応するかのように、5Rでは川野芽唯が、鋭いまくり差しで白星をゲット。前日からの挽回に成功した。「回った後の感じは良かった」との言葉通りに1Mを抜け出すと、悠々と独り旅でゴールまで掛けぬけた。
現在賞金ランクは16位で、クイーンズクライマックスへ向けて優出は最低ノルマ。「優出しないと話にならないので」と本人も自覚するところではあるが、「そこ(クイーンズクライマックス出場)ばかり考えると失敗するので。賞金がどうこうよりは、まずは一走一走いいレースをしたい」と自分のやるべきことはきっちりと見定めている。足元をしっかりと固めて、年末への道をつなげてみせる。
女子に負けじと挽回したのは男子福岡勢の2人。篠崎元志は、この日の3枠1走を2着。「ちょっと早かった。もう少し冷静にならないといけなかった」とコンマ03のSを反省しながらも、1Mは握って2番手に浮上。道中も追い上げを許さず着を守り切った。「特別伸びることはないけど、ターンの感じやトルク感が良くてレース足がいい」と機力の手応えも上々。さらなるポイントアップを狙う。
篠崎と同じく3枠で2着だったのは瓜生正義。「初日に比べて回転が上がっていなかった」と調整に不満を残す形となったが、「うまく合えば伸びていくし、そうそう伸び負けることはないと思う」と不安はなし。「ターンは掛かってしまえば大丈夫だし、無理できる感じがある」。まずは第一関門突破へ攻めの姿勢を貫く。
地元で一人気を吐いたのが寺田祥。前半の5枠を3着にまとめると、後半の2枠では2コースからインの峰竜太を差し切るファインプレー。得点率も一気に2位まで浮上し、「スリット過ぎてから伸びていたし、ちゃんと回れた。全体的にいいと思う」と機力も万全。逆転GP出場を懸けて、2020年の当地メモリアル以来のSG制覇へ着々と歩みを進める。