ボートレース

【福岡(サマータイム)一般】大場広孝 このままでは終われない


 一日にして盛り返した。大場広孝(41)=福岡=は初戦の4Rでは4着に敗れて舟券に絡めなかったが、後半8Rは人気を集めた1号艇山口裕二のイン戦を撃破して白星取りに成功。「山口さんがキャビっていてツイていた」と謙遜も、短期決戦での1号艇以外での1着はポイント以上に大きな意味を持つ。
 機力も上昇ムード。前検から「ペラが石川真二さんみたいな前付け仕様の形になっている」ことで調整に苦労しているが、ペラ調整が進むごとに上積みは十分。「握った反応が良くて直線も悪くない」。ペラ調整を進めればさらなるパワーアップも十分で視界は良好だ。
 現在勝率(昨年11月~)5.21で当地入り。6期ぶりのA級復帰へはハイペースで飛ばさなければいけないが、まだまだ諦めるつもりはない。「成績の浮き沈みが激しくて、最近はここら辺で安定してしまっているけど、本当はA級で安定したい。可能性がなくなるまで食らいつきたい」
 同期の岡崎恭裕、永田啓二、今井貴士と潜在能力の高さから94期の『福岡の四天王』と呼ばれていたが、この3人はA1の常連。このまま水をあけられたままで、レーサー人生を終わらせるわけにはいかない。「あいつらは本当に努力して頑張っている。自分も少しでも追いつけるように、この年になっても頑張りたい」。養成所時代は在校勝率1位をマークして、前述の3人よりも高い評価を受けていたのは紛れもない事実。大器晩成を地で行くためにも、奇跡のA2復帰へ全力を尽くす。(森 大輔)
 

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena