ボートレース

【福岡(サマータイム)一般】飯田庄吾 走れる喜びを体現


 完全にリズムに乗った。飯田庄吾(29)=福岡=(3日目は9Rに出走)は左膝の靱帯(じんたい)断裂で今節が7カ月ぶりの実戦ながら、初戦に3着で舟券に絡むと、2日目の2走も全速戦の連発で2、3着を奪いオール3連対。「来る前は不安だったけど、レース場に来てしまえばやっぱりレースは楽しい」。走れる喜びを水面でこれでもかと体現している。
 機力も日増しに上向き。「タイムが出ないのは気になる」とはいえ、「ターンで押しているし、出足や回り足の良さは自分好み」と実戦足は良好。まだ満足とまでは言えないが、「伸びを求めるタイプではないので、これでいい」と納得の域には到達。低調機シリーズの今節でなら十分に勝負になるレベルだ。
 大けがを負う以前は不振を極めていたこともあり、現在は4期通算勝率(3.80以下になると引退勧告)に抵触寸前。来期(5月~)は勝率アップが至上命令となる。「ケガで長いこと休んで自分を見つめ直すことができた。自分らしく攻めるレースをするだけ。いきなりA級になるぐらいのつもりでいますよ」
 だからこそ、長欠から復帰した今期最終戦で力水を得たいところで、慣らし運転のつもりは毛頭ない。「いいレースをするだけじゃなくて、しっかり結果を残して自分に自信を付けたい」。もちろん狙うのは予選突破。持ち味の思い切りのいいスピード戦で、自らの運命を切り開く。(森 大輔)
 

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