ボートレース

【福岡ボート・GⅠ周年記念】篠崎元志 特別インタビュー/モチーフ起用の期待に応える!/12月8日開幕

 ボートレース福岡(福岡市中央区)のGⅠ開設71周年記念「福岡チャンピオンカップ」(優勝賞金1200万円)が8日、開幕する。昨年、今年とSGメモリアルを2連覇し、賞金1位を突っ走る馬場貴也をはじめ、今年のSGを制した毒島誠と土屋智則に、関浩哉、上條暢嵩、佐藤翼とこの後にグランプリ出場を控える今年の顔が多数参戦。迎え撃つ地元勢もエース格が勢ぞろいし、同じくグランプリ組の瓜生正義、西山貴浩や、瓜生とともにSGウイナーの篠崎兄弟(元志、仁志)と羽野直也、当地周年覇者の前田将太らが参戦する。その中から、この福岡周年初制覇に挑む篠崎元志(38)に熱い思いを聞いた。

篠崎元志(しのざき・もとし)
 1986年2月28日生まれ。福岡市出身。香椎工高卒。登録番号4350。96期のボートレーサー養成所で勝率8.13の高勝率をマークして鳴り物入りでデビュー。とんとん拍子に出世を果たし、SGは2012年のグランプリシリーズ(住之江)、2015年メモリアル(蒲郡)でV歴がある。通算では194優出57V(うちSGは2V、GⅠは7V)。生涯獲得賞金は10億7698万円。同期は平本真之、新田雄史、魚谷香織ら。170センチ、53キロ、A型。

■年頭の目標へ「何とかする」

 ――今年も残りわずかになりました。振り返ってみていかがですか?

 「今年は正月に目標を立てました。SGかGⅠのタイトルを取ると。優出はできていても、結果的に取れていないですけど、まだ年末までレースは残っているので、何とか結果を出したいと思っています」

 ――業界全体で今年最後の周年記念がこの地元開催です。

 「正直言って12月のGⅠというのは、選手からするとモチベーションを高めるのは難しいんです。グランプリへの賞金が加算されるのは11月のチャレンジカップまでですしね。あるとすればクラシック(翌年3月に開催。GⅡ以上の優勝で出場切符)の権利取りぐらいですよね。でも、今回は地元というのが大きいです。特に福岡は、福岡県の3場(他に若松と芦屋)の中でも自分にとってホームなので、レースのカテゴリーに関係なく気合が入りますから」

 ――やっぱり地元3場の中でも福岡は違いますか?

 「違いますね。もちろん若松や芦屋も地元意識はあるし、気合は入りますよ。何なら成績だけなら明らかに若松の方がいいぐらい(笑)。でも、福岡はデビューした頃から取り立ててもらってお世話になっているし、自分は福岡に育ててもらったという思いがあります。自分が住んでいる場所でもありますし、応援してくれる人も多いですからね」

 ――福岡の周年は何度も惜しいレースがありました。

 「本当に、勝つチャンスは結構ありましたね。優勝戦1号艇で山崎智也さんにまくられてしまったレース(15年7月)と、2コースからまくったと思った瞬間に振り込んで、大けがをしてしまったレース(16年12月)がそうでした」

弟・仁志(右)とボートを並べる篠崎元志

■兄弟で〝福岡総なめ〟へ

 ――大けがをしたレースは今回と同じ12月の開催でした。

 「あの時もグランプリの前でしたね。自分の中ではあのレースへの意識は今はそんなにないんですけど、結局、あれ以降タイトルから遠ざかっているんですよね。そう考えるとやり返さないといけないし、やり返します」

 ――今回の広告のメインビジュアルも元志選手がモチーフになっていますもんね。

 「もうGⅠのタイトルから8年以上も遠ざかっている選手なのに取り立ててもらえている。正直言ってうれしいし、ありがたいですね。その期待には応えたいと心の底から思っています」

 ――福岡の主要なレースと言えば今回の周年と3大特選(新春開運、どんたく、お盆)。今年は新春開運を元志選手、どんたく、お盆を仁志選手が勝っているので、兄弟での完全制覇が懸かります。

 「やっぱり福岡の3大特選は、同じ正月やゴールデンウイーク戦でも芦屋や若松以上にすごく権威があって重い。自分にとって一般戦では別格のレースなんです。今年は兄弟でメモリアルにも福岡から推薦してもらったし、それなら僕らもその期待に応えたい。その思いは仁志も一緒だと思う。今年の福岡の主要レースを兄弟で完全制覇したいですね」

 ――仁志選手は2013年の60周年を勝っているので兄弟での同一タイトル制覇も懸かります。

 「仁志はとっくに勝っていますもんね。しかも福岡は18回も優勝しているんでしょ。弟ながらすげぇな(笑)。やっぱり僕も勝ちたいですよ。絶対に1回は取りたい。気合はかなり入っているのでとにかく頑張りたい。しっかり責任感を持って、恥ずかしくないレースをするつもりです」

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