【鳴門ボート・GⅠ周年記念】河合佑樹がSGチャレンジカップに続き特別戦連続V

　鳴門ボートのGⅠ「大渦大賞開設71周年記念競走」は8日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇で人気を集めた河合佑樹（37）＝静岡・102期・A1＝が1周2Mでの逆転で1着。前節のSG・チャレンジカップ（下関）に続く特別戦V、GⅠは22年1月尼崎周年以来となる2回目の優勝を飾った。2着は上平真二、3着には片岡雅裕が入った。

　■ヒーロー

　SG覇者となった勢いそのままに河合が2回目のGⅠVを手にした。前節のSG・チャレンジカップ（下関）に続く特別戦Vに「自分が一番びっくりしている」と謙虚に話したが、2節連続で予選トップ通過からの王道V。力強い走りで優勝をつかみ取った。

　最終日は荒天のため1Rから安定板装着の2周戦で実施。優勝戦はインから先に回ったもののバックでは差した上平、最内を伸びた中村晃朋と接戦の形となったが、1周2Mで先に回った2艇の間を鋭く差して首位争いを抜け出した。「1着を取らないと、と思って思い切ってターンした。うまくいってよかった」と逆転劇に胸をなで下ろした。

　この上ない最高のリズムで初となるSG・グランプリ（17～22日・住之江）の舞台に臨む。「未経験なので楽しんでやれれば。チャレンジャーとして一走一走、全力で頑張りたい」と、気を引き締める。自らがつくり上げた勢いを持って頂上決戦に挑戦する。