【福岡(サマータイム)一般】實森美祐 最後まであがく

きっちり間に合わせた。實森美祐(26)=広島=は初日に④④と崩れたが、2日目からは2勝をマークして4走オール3連対としっかりポイントをリカバー。一気にリズムを押し上げて、第一関門を突破してみせた。
成績通りに機力も上昇カーブを描く。「2日目からいい感じで、行き足が良くなっている。回り足や回ってからもいい」。実戦足の良さを強調するが、軽量の強みもあって男子相手には伸びも強め。低調機シリーズの今節でならなおさらで、機力に関しては申し分のない状態に仕上がっている。
機力だけでなく気力もうなぎ上り。現在勝率(昨年11月~)5.24で前検入りしたが、今節の奮闘で勝率は5.35まで上昇。奇跡のA2残留を視野に捉えている。「厳しい状況なのは分かっているけど、最後まであがこうとここに来ました。絶対に諦めません」
昨年はまるがめのレディースチャンピオンで、優勝戦1号艇を勝ち取りながら結果はまさかのF。ただ、この苦い経験が現在の原動力になっている。「今年のレディースチャンピオンに出て、どうしてもリベンジしたい。そのためには出場圏内に入るために勝率を上げないといけない。だからA級に残りたいんです」。残る全てのレースで上位着が必要という厳しい勝負駆けだが、この意気込みがあれば不可能ではない。今年の真夏に笑うためにも、全てのレースで白星を奪いに行く。(森 大輔)