ボートレース

【福岡(サマータイム)一般】淺香文武 強烈なパンチを見舞う

 

 完膚なきまでに他艇を圧倒した。準優10Rで1号艇トリオのトップバッターとして登場した淺香文武(48)=三重=は、「遅れないSを心がけた」とトップSを決めてイン逃げで圧勝。文句の付けようがない勝ち方で、最終決戦に駒を進めた。
 機力も文句の付けようがなく、「行き足や伸びは抜群で、出足や回り足もいい」と全ての足が節一レベル。相棒37号機はAランクの良機で、低調機シリーズに入れば頭一つどころか二つも三つも抜けた存在。淺香が「選手生活でも何本かの指に入る。このエンジンを連れて帰りたい」とホレ込むのも当然で、Vの決定打としてはこれ以上有効なものはない。
 当地は6年ぶりの参戦だが、忘れられない苦い思い出があるとも。「かなり昔(21年前)のことなんだけど、優勝戦の1号艇で負けたことが相当悔しくて、今でも忘れられない。福岡は久しぶりに来たけど、まだ優勝したことがないし、いつかあの時のリベンジをしたいと今でも思っている」
 選手の誰もが一目置くほどの超抜パワーである今節は、21年越しのリベンジを果たすには絶好の機会。最後に何をすればいいかも分かっている。「2コースのセオリーは差しだけど、福来君相手に差しても勝つ確率は低い。福来君はF持ちなので、全速のSを決めてまくるつもり」。しかも、勝てば奇跡のA2復帰も可能性が出てくるというおまけ付き。「ならば余計に一発勝負だね」。全ての望みをかなえるべく、イチかバチかの強烈なまくりで勝負に出る。(森 大輔)

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