【住之江ボート(ナイター)SGグランプリ】定松勇樹 まさかの悲劇に涙
【ボート王国 九州・山口!】
最後に待っていたのは悲劇だった。トライアル2nd最終戦の11Rで定松勇樹(23)=佐賀・125期=は5着に敗れたが、例年のボーダーである21ポイントには到達。グランプリ初出場にして初優出が目前に迫っていた。
その最終戦11Rは、6号艇で茅原悠紀にピット離れでコースを奪われ、「完全に動揺してしまって…」と道中も何とか5着を保つのが精いっぱい。「進入から駆け引きがすごかった。少しも油断はできないし、優勝したオールスターともまた違った。最後に経験不足の差が出てしまいました」とうなだれた。
それでも、2戦目の1着が効いて、ファイナル進出の確率はかなり高かった。馬場貴也が3着以内ならそこでもう当確。もし逃すとすれば、12Rで池田浩二が2着までに入り、かつ桐生順平と関浩哉が3着以内。つまり、3連単で1=5-3か3=5-1の決着でない限りは優出という状況だったが、神様が用意した12Rの結末はそのうちの一つの1-5-3。
確率が低すぎて小説で書くのもはばかられそうな現実。12R終了後は師匠の峰竜太とともに涙に暮れた。「また頑張ります」。この悔しさを晴らすためにも、来年のグランプリに必ず帰ってきてみせる。