ボートレース

【蒲郡ボート(ナイター)クイーンズクライマックス】遠藤エミ 特別インタビュー/抽選運も乗り越えて勝つ! 12月26日(28日)開幕

 女子のトップ選手同士による今年のボートレース界最後の特別戦、プレミアムGⅠ「第13回クイーンズクライマックス」が12月28~31日の4日間、ボートレース蒲郡(愛知県)で争われる。大会史上初のナイター開催。出場するのは女子の年間賞金額上位の12人(26日からは、それ以外の賞金額上位によるGⅢ「クイーンズクライマックスシリーズ」を先行して開催)。大みそかの夜に行われる優勝戦への進出を懸けて、まず3日間のトライアルで火花を散らす。この一番に選出トップで臨むのが遠藤エミ(36)=滋賀・102期=だ。2022年3月にはSGクラシックを制したボートレース史上初めての女子のSG覇者。7年ぶりの大会制覇が懸かる今年の年末決戦を前に話を聞いた。

◆遠藤エミ(えんどう・えみ)
 1988年2月19日生まれ。滋賀県日野町出身。八幡商高卒業。登録番号4502。2008年5月デビューの102期。12年11月に鳴門で初優勝。GⅠは17年12月、クイーンズクライマックス(大村)で初Vを挙げ、15優出4V。SGは22年3月のボートレースクラシック(大村)で初制覇。史上初の女子のSG優勝とあってボート界だけにとどまらない全国的なニュースにもなった。一般戦も含めた全成績は157優出44V。今年は8月のGⅠレディースチャンピオンのVを含む4V。姉・油浦ゆみさん(引退)もボートレーサー。154センチ、46キロ、A型。

何もかもがまだまだ未熟

 ――数々の熱戦を演じた今年も、いよいよ今大会をもって終わります。一年を振り返っていかがですか。

 「エンジンの調整に関して、今年は〝合う〟ということが多かったですね。どう調整したらいいのかと分からないようなまま一節を終わることが少なかったです。選出順1位でこのレースを迎えられるのも、そのおかげもあったのかなと思います」

 ――そうであればここまでとしては、満足がいく一年だったという評価が下せそうですか。

 「ただ、勝ち切れないこともあったので…」

 ――確かに、予選トップで準優2着(優勝戦は5着)だった2月のGⅡレディースオールスターや、優勝戦1号艇で6着に終わった6月のGⅢオールレディースという結果もありました。

 「周年記念やSGでも結果を残せなかったので、まだまだかなという思いがあります」

 ――まだまだと感じるのはどのような部分ですか。

 「どこというよりも、全部が足りていないと感じています。調整が合うことは多かったにしても、スタート力だったり、旋回力だったり、接戦での走り方だったり…。レースで勝つために必要な要素の全部が本当に足りていないですね」

夏に福岡で開催されたレディースチャンピオン優勝戦で先頭を走る遠藤エミ

記録は意識せず一戦必勝

 ――そうは言っても、夏のPGⅠレディースチャンピオンを2年連続3度目の制覇。昨年と同様、このクイーンズクライマックスでは史上初の夏冬制覇が懸かる一戦になります。

 「そのような記録についての意識は特に持っていないですね。自分はいつも、目の前の一節一節で優勝を目指す気持ちを第一に戦っています。(史上初の年間夏冬制覇の可能性が自分にあることも)人から言われて『あっ、そうなのか』というぐらいですから…。今回もいつも通りに、目の前の一節、という気持ちで優勝を目指します」

夏のレディースチャンピオンで連覇を果たし、仲間の祝福を受ける遠藤エミ(左から落合直子、今井美亜、遠藤、樋口由加里)

 ――この大会ではトライアルで枠番抽選があります。普段にはない大会方式ですがいかがですか。

 「枠番抽選には運の要素があるかもしれません。でも、たとえそれで苦しい状況になったとしても、運だけのせいにはしたくありません。外枠を引いたとしても、ちゃんと自分の力で勝ちたいと思いますね」

 ――今回の舞台の蒲郡は、2015年のメモリアルで初めてSGを走った水面。優勝は3回も挙げています。

 「相性がいい水面だと思っていますし、好きな水面ですので頑張りたいです」

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