【びわこボート・GⅢオールレディース】遠藤エミと守屋美穂が双璧/割って入る平高奈菜、宇野弥生、藤原菜希ら/総展望/1月4日開幕
2025年の女子戦線の開幕を告げる、ボートレースびわこ(滋賀県大津市)のGⅢオールレディース「ビーナスちゃんカップ」が1月4日に開幕する。新年最初の女子戦に全国から強豪が集結。地元滋賀支部からは遠藤エミと香川素子の二枚看板が参戦。遠征陣も守屋美穂、平高奈菜、藤原菜希、宇野弥生、平田さやかと24年の女子トップ戦線をにぎわせた面々が新年初Vに狙いを定める。世代別に見ても好メンバーがずらりで、谷川里江、岩崎芳美、池田浩美らベテラン勢に、若手陣もSG出場経験のある實森美祐や、25年1月からは飛び級でA1昇格の川井萌など粒ぞろい。寒さも吹き飛ばす華麗なターンで冬の湖国を熱くする。
【総展望】
遠藤エミと守屋美穂が双璧
割って入る平高奈菜、宇野弥生、藤原菜希ら
優勝争いの最前線に立つのは、現在の女子戦線の双璧を成す遠藤エミと守屋美穂の2人。ともに男女混合のSGやGⅠレースでも確かな実績を残しているだけに、オールレディース戦では一枚上の存在だ。
そんな2人の独壇場にはさせまいと待ったをかける筆頭候補は、2人と同じく大舞台での実績がある平高奈菜。2024年は事故禍もあってA2級に甘んじる一年だったが、5月の宮島GⅡレディースオールスター、11月の下関GⅡレディースチャレンジカップで優出(宮島は5着、下関は3着)と女子特別戦ではきっちり結果を残した。事故による縛りからも徐々に解放されて勝率も本来の高さに戻り、25年1月からは3期ぶりのA1返り咲き。今節はA1戦士に復帰しての初戦でもあり、最上位ランクに恥じない走りを披露する。
24年の勢いなら宇野弥生も負けていない。2月、出身地である埼玉県の戸田でのVを皮切りに3Vと、守屋と遠藤(ともに4V)に次ぐ実績で、年末の蒲郡クイーンズクライマックスの出場切符も手にした。さらに当地は24年2月のGⅡレディースオールスターで優出(2着)を果たしたほか、2度の優勝経験もあるなど水面相性もいい。持ち前の抜群のスタート力で2強体制に一石を投じる。
24年末のクイーンズクライマックス組は他にも、藤原菜希もV争いに加わるだけの力の持ち主。24年は宇野と同じく3Vと勝負強さを発揮し、8月の福岡レディースチャンピオンではGⅠ初優出(5着)を決め、飛躍の年になった。宇野と同じく抜群のスタート力を武器に白星を重ねる速攻派。V戦線に割って入る。
この他にも強豪はずらり。岩崎芳美、松本晶恵、今井美亜のGⅠタイトルホルダーは肩書通りに確かな実力を誇り、6期ぶりにA1復帰を決めた實森美祐は、22年に地元宮島のSGオールスターで準優入りと爆発力がある。平田さやかは23年8月の当地優勝戦で、6コースからまくり差しを決め、イン遠藤エミを下してのVという離れ業をやってのけた。縦横無尽の走りで再びの金星があってもおかしくない。
(※成績はいずれも24年12月20日現在)