【びわこボート・GⅢオールレディース】ボート王国九州・山口! 産休明け高田綾の好走光る 小芦るり華のB級は仮の姿/1月4日開幕
産休明け高田綾の好走光る 小芦るり華のB級は仮の姿
西スポの紙面発行時のエリアの九州・山口からは、福岡支部3人、佐賀支部3人の計6人が参戦する。
後輩2人を引っ張る福岡支部のとりまとめ役は42歳の大橋栄里佳だ。内寄りでの手堅さに加えて、センターからの攻撃力も備える。2024年はからつと江戸川で優出し、いずれも3着と舟券に貢献した。
高田綾は24年秋に産休から復帰。すると瞬く間にレース勘を取り戻し、復帰2節目で白星を挙げると、続く3節目には節間4勝の荒稼ぎ。さらに4節目の12月の地元芦屋では好ターンを連発して、復帰後初の予選突破も果たした。出産前はA級経験がなかったが、今の調子なら初の昇級もつかむ勢いだ。
最も後輩が、デビューから5年目に入ったばかりの森田梨湖。初1着まで2年近くを要するなど苦労してきたが、2024年は2勝を挙げ、舟券に絡む機会も前年より格段に増えた。以前はさっぱりだったスローからのSもだいぶ踏み込めるようになっており、舟券に貢献する場面は今後も増えそうだ。
佐賀支部はオール20代トリオ。最も先輩が118期の小芦るり華で、今節の九州勢で唯一の優勝経験者でもある。23年から24年にかけては2期連続のF2。高い事故率に縛られて我慢の時期を強いられているが、そこから解放されればS力は相当なもの。ターンの思い切りの良さも、仲良しの西橋奈未とも遜色はなく、B級という肩書はあくまでも仮の姿だ。
小芦がそう足踏みする間に、着実に成長を遂げているのが山本梨菜。小芦の2期後輩だが、3月の誕生日を迎えれば27歳で小芦とは同い年の間柄。的確な操縦技術に、S力やターン力が年々強化され、24年夏には女子の晴れ舞台のレディースチャンピオンに初出場した。びわこは24年こそ出走機会がなかったが、23年には2節出場してどちらも予選を突破している。
野田なづきはその山本のさらに5期後輩。レディースオールスターの常連で随一の人気を誇る。人気に実力も追い付きつつあり、24年は初優出(2月からつ、5着)も経験。内寄りでの安定感を増したことが勝率の伸びにつながっている。さらなる成長を目指す新年、このびわこから好走を披露する。