ボートレース

【びわこボート・GⅢオールレディース】守屋美穂 特別インタビュー 「ファンの支えが奮起の源」/1月4日開幕

 2025年の女子戦線が開幕!ボートレースびわこ(滋賀県大津市)で1月4日、新年最初の女子戦、GⅢオールレディース「ビーナスちゃんカップ」が幕を開ける。地元ファンの期待を集める遠藤エミと香川素子の滋賀支部勢に、24年末の蒲郡のプレミアムGⅠ「クイーンズクライマックス」から転戦の宇野弥生、平高奈菜、藤原菜希、さらには成長株の川井萌など強豪選手が多数参戦する。その中でもひときわ、新年に期するものがあるのが守屋美穂(35)=岡山・101期=だ。Fのペナルティーでトップ戦線から外れ、24年暮れのクイーンズクライマックスにも出場がかなわなかったが、大舞台への戦列復帰のためにも年初から意欲は最高潮。今の心境や新年への意欲、びわこへの思いについてインタビューした。

◆守屋美穂(もりや・みほ)
 1989年1月20日生まれ。岡山県倉敷市出身。倉敷商高卒業。登録番号4482。2007年11月に尼崎でデビューの101期。同年12月にびわこで初1着。13年2月に鳴門で初優勝。18年11月の芦屋GⅡレディースチャレンジカップで特別戦初V。19年7月の芦屋MB大賞、22年2月の桐生レディースオールスター(LAS)、今年5月の宮島LASでも優勝しGⅡは4回の優勝を誇る。通算35V(12月10日現在)。GⅠは10回の優出があるが優勝はない。SGは14年5月の福岡オールスターで初出場し、優出は未経験。154センチ、45キロ、B型。高校時代は重量挙げで日本一に輝いた。

「水面自体がすごく好き」

 ――好走実績があるびわこ水面で新年の初戦を迎えます。2024年2月のGⅡレディースオールスターで優勝戦に進出。最も不利な枠の6枠ながら3着まで入りました。

 「そうでしたね。ただ、2着争いで競り負けた形での3着でした。レース内容がちょっと良くなかったな、というのが心に残っています」

 ――ただ、同じびわこで18年に行われた第2回大会では予選敗退。その雪辱を多少は果たせたのでは?

 「その時と比べれば、自分なりに成長はできているのかなと思います」

 ――元々、びわこ水面への印象はいかがですか。

 「水面自体がすごく好きですね。よく呼んでくださるので走る機会が多いことも、そういう気持ちが持てる理由になっているかもしれません。風が強かったり、うねりがあったりすると難しくなるので別ですけど、そういう状況でなければいいイメージを持って走れます」

 ――アウトまで幅広く利く水面だという声もありますが、それも好きな理由?

 「今も利きますかね? 1Mがバック側に移されて、以前よりは利きづらくなっていると思います。でも、そのようなことにも関係なく好きですね」

 ――現在の水面特徴に詳しいことからも、びわこに対する視線の熱さがよく分かります。レース場以外の周辺スポットなどもご存じですか。

 「24年のレディースオールスターの開催前にPR用の撮影があって、高田ひかるちゃん、渡邉優美ちゃん、神里琴音ちゃんと一緒に、透明なドーム形のコテージのようなところに行きました。窓からは雄大な琵琶湖を見ることができて、すごくステキでした。プライベートでもまた行ってみたいと思っています」

〝趣味〟は自宅でゴロゴロ!?

 ――プライベートの普段のリフレッシュ法も、そのような形が多いのですか?

 「私、趣味といった趣味がないんですよ。家でゴロゴロするくらいですかね。子どもが小学生なので、帰ってくるまで私は好きなドラマを見ながらゴロゴロしています」

 ――お子さんとの私生活は充実。

 「この前はスポーツ大会に出たので観戦に行きましたし、年末年始はクリスマス会や餅つきもあります。土日は子どもの行事も多くて忙しいですね」

 ――仕事の話に戻ると、24年で触れざるを得ないのが4月の児島周年と5月の多摩川オールスターの準優でのF。重い罰則で、SGやGⅠに出場できない中、モチベーションを保つのは大変かと想像します。

 「正直、気持ちの浮き沈みはあります。でも、応援してくれている方たちのためにも、そこで投げやりになってはいけない。最近は勝ち切ることができなくて本当に申し訳ないんですけど、そんな中でも応援して、支えてくれる人たちのためにもと、気持ちを奮い立たせています」

 ――年が変わることも一つのきっかけになるといいですね。罰則期間も年の中盤には明けるので、SG戦線にも戻れます。

 「その前に、もっと自分の技術、実力を上げていきたいです。また私がSGに出られたとしても、今のままの私ではどこまでできるかな…。SGはエンジンが出ているからといって勝てるわけではないですからね。目の前の一走一走に集中して、新年初戦のびわこも頑張ります」

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