ボートレース

【福岡ボート・一般】井上慧人 今度こそ決める

前検気配の良さにピースサインの井上慧人

 今年の宿題を終わらせる。井上慧人(21)=福岡・133期=は、今節で当地は今年7回目の参戦。同県同期の安河内鈴之介や出畑孝成が水神祭を挙げる中、デビューしてここまで未勝利とあってこのまま後れをとり続けるわけにはいかない。

 もちろん、本人も水神祭への思い入れはひとしお。これでもかと気合は入っている。「いいところを走っていても抜かれてばかり。何とかしたい。福岡は一番走っているし、一番練習もしているレース場。だからここで決めたいんです」

 手にしたエンジンは40号機で、「伸びが良くて乗りやすいし、感触はすごくいい」と前検気配は上々。前操者は永田啓二で師匠河野真也の師匠でもあり、井上にとっては〝大師匠〟という存在で浅からぬ縁を感じている。「河野さんの弟子になってからは、永田さんにも支部訓練でよく教えてもらっています。永田さんはペラもうまいし、僕がすることなんて何もない。レースに集中できます」

 ペラ調整に時間を割かれずにレースに集中できるのは、何よりのプラスアルファ。お膳立ては整っている。「思い切って攻めるレースをします」。もう悔し涙は流さない。機力に気力も充実の今節、今度こそ先頭でゴールテープを切ってみせる。(森 大輔)
 

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