【蒲郡ボート(ナイター)クイーンズクライマックス】勝浦真帆 初Vの水面で再びの歓喜
■ヒロイン
待望だったデビュー初Vはたった2カ月前のこと。勝浦真帆(29)=岡山・116期=が、その時と同じ蒲郡水面で、早くも2回目のVを手にした。ピットに引き揚げると「ホッとしました」。大歓声の中で人気に応えられたことに、笑顔で充実感を漂わせた。
「前回も今回も、いいエンジンを引かせてもらえた」。相棒にそう感謝したが、自らの調整力で今回もその力を最大限に引き出した。しかもこの日は、今節で一度も出番がなかった安定板を装着してのレース。「ギリギリまで不安だったけど、レース直前には大丈夫と思って臨めた。足が良くて余裕があったし、1Mは余裕を持って回れた」。的確な仕事を施し、Vにつなげた。
初V時はコンマ01とFすれすれだったSも、この日は11と誰の肝も冷やさずに済んだ。「あの時は行き過ぎだったので、見える範囲をしっかり行こうと思っていた」。初Vで生んだ心の余裕でしっかりとわきまえたレースを演じ、新年に目指すのはもう一つ上のクイーンズクライマックス本戦の舞台。
「まずFは切らないように、常に優勝を目指して、目の前のレースをしっかり走りたい」
実はまだGⅠ出場も経験がないが、この勢いなら新年は間違いなくステップアップを果たせそうだ。
■プロフィル
◆勝浦真帆(かつうら・まほ)1995年12月30日生まれ。岡山県津山市出身。美作高卒業。登録番号4884。2015年5月に児島でデビューの116期。24年10月、通算10度目の優出だった蒲郡ヴィーナスシリーズで初V。今回のVで通算13優出2V。25年1月からは初めてのA2級昇格。155センチ、51キロ、B型。