【福岡ボート・一般】下河雅史 憧れの先輩のレースを模倣
次につながるレースだった。4日目8Rで下河雅史(38)=福岡・98期=は3コースから豪快なツケマイを敢行。逃げた富永修一にあと一歩及ばなかったが、きっちり2着を確保してポイントを加算。得点率は6.67と予選突破が見える位置で予選ラストに飛び込んだ。
4日目のレースは支部のある先輩を意識していたレースだったと明かす。「永田啓二さんのまくりを意識していました。夏から秋にかけてよくあっせんが一緒になったんですけど、伸び型にして豪快に攻めるレースは、見ていてもホレボレしていましたから。若松の正月戦でも準進戦で一発決めていたのを見て、マネをしようと」
その永田は近年自己最高勝率を更新し続けて、昨年10月には戸田ダービーでSG初出場。昨年の年間最多勝利をマークした同門の先輩である中辻崇人しかり、勢いに乗る先輩たちのレースは刺激になっているとも。「あの2人はただ伸び型にしているだけじゃなくて、ものすごい旋回力とS力も加わっている。自分はあそこまでの旋回力がないので踏ん切れないけど、いつかはやってみたいし、やらなければいけないと憧れています」
下河も勝率4点台でくすぶる時期もあったが、近況は安定して5点台を叩きだして前期(昨年5~10月)はA2に復帰。A級常連になるためにも、いつかと言わず今節から勝負に出たいところ。「エンジンはいいですからね。どの足も普通以上はあって、試運転でも強め。何とかして予選は突破したい」。与えられたノルマは2走10点。前半4Rは4カド戦が濃厚で、憧れの先輩たちのレースを模倣するにはうってつけ。豪快なまくりを決めて、後半9Rの絶好枠を待たずして第一関門を突破してみせる。(森 大輔)