【福岡ボート・一般】篠崎兄弟がそろって優出
V戦は最強兄弟がそろい踏みとなった。準優9、10Rは仁志(37)=福岡・101期、元志(38)=同・96期=の篠崎兄弟が続けて1号艇で登場。トップバッターを務めた仁志がきっちり逃げれば、バトンを受け取った元志も石川真二からインを死守して逃走。兄弟リレーでV戦に駒を進めた。
両者ともに機力に不足はない。仁志は「足はいいと思う。どこかに特化しているというよりバランスが取れていい仕上がり」で、元志も「バランスが取れて悪くない。準優に入ると目立たないけど、チャンスはある」。優勝戦でも足負けすることはなく、持ち前のハンドルを繰り出せる土台は整っている。
仁志は当地の3大特選3連覇(24年どんたく、お盆、25年正月)が懸かる。達成すれば小畑建策さん(引退)以来33年ぶりとなる大偉業。「仕上がり的にもチャンスはあるし、優勝を狙って頑張る」。闘志を前面に押し出してVのみを狙う。
兄の元志は24年正月に続く大会連覇に挑む。準優を終えても「連覇はあまり意識せず、明日の1走に集中して行くだけ」と集中力を切らさなかったが、「兄弟で優出できたのは良かった。2人とも別々に準優に乗れたことが大きかったかな。一緒に走りたくはなかったし」と弟の話題が出ると、少し声のトーンが和らいだ。それでも「優勝戦を一緒に走れるのはいいことだけど、戦わないといけない。優勝を狙います」。レーサーとして譲る気持ちは一切ない。兄弟でのV争いはどちらに軍配が上がるのか。見どころ満載の優勝戦となった。