ボートレース

【福岡ボート・一般】田川大貴 今年はステップアップの年

初日に好内容のレースを見せて2着の田川大貴

 勝負に勝って試合に負けた。初日9Rで田川大貴(27)=長崎・119期=は、4コースからゼロ台のトップSを決めて豪快なまくりを敢行。6コースの佐々木大河にまくり差しを許したが、間違いなくレースをつくったのは田川であり、残したインパクトは白星に値するものだった。

 レース内容通りに機力は上々。「Sしてから出て行くし、行き足や伸びはいい」。前節の新春開運特選でも國弘翔平が強力な伸びを誇った66号機は今節も健在だ。「この足なら思い切り全速のSを行けば、プレッシャーをかけられる」。初日のレースはまだ序の口。さらなる活躍を予感させるだけのパワーは十二分に備わっている。

 現在、5期連続でA2級をキープとA級常連には上り詰めたが、目指す山頂はまだまだ上。今年はA1常連へと駆け上がるためにも、自らに一つの課題を課している。「とにかくFをしないことです。今までのレーサー人生を振り返って、S事故が多くて遠回りしているのは分かっているんで」

 出世への気負いや焦りがFにつながり、勝負したくてもできなくなるという悪循環。A1を張る実力は十分なので、この負のスパイラルを抜け出すことが出世への近道なのだ。「大村の正月戦が散々だったんで、ここで取り返したい。エンジンは出ているので、今節は稼ぎ時です。もちろんFは切らずに」。自らの殻を破るためにも、弱点を克服して新たな姿を見せる。(森 大輔)
 

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