【福岡(サマータイム)一般】篠原飛翔 高い将来性

高い将来性を感じる準Vだった。篠原飛翔(24)=福岡=は「自分の旋回技術が足りなかった」とVには届かなかったが、通算5回目の優出だった前節の当地は、1Mをシャープなまくり差しで捉えかけるなど非凡なハンドル。当地のフレッシュルーキーらしく、見せ場はつくった。
今節、手中にしたのは、そのV戦で1号艇だった福来剛の相棒だ。わずか2日間しか空いていないこともあってか「回転が上がる感じや、握り込みは良かった。直線で下がることもない」と機力は十分に及第点。
前期(昨年11月~今年4月)勝率の6.31は自己最高を1点以上も塗り替える大躍進で、7月から飛び級でA1に初昇格する。ただ「うれしいけど、たまたま。まだ全部が足りない」と鼻の下を伸ばすことはなく逆に襟を正す。
新年を迎えた世間のように、ボートレーサーにとって新期を迎える5月は心機一転の時期だ。「A1をキープすることはもちろん、初Vができるように頑張りたい」。潜在能力が開花しつつある有望株が、明確な目標に突き進んでいく。(荒木翔吾)