【江戸川ボート・GⅠ周年記念】山田康二が22年からつ以来、通算3回目のGⅠ制覇
江戸川ボートのGⅠ開設69周年記念「江戸川大賞」は19日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、2号艇の山田康二(37)=佐賀・102期=が1Mのターンで外に膨らんだ1号艇の池田浩二の内を素早く差して先頭に出ると、そのまま池田を抑えてゴールに飛び込んだ。GⅠ制覇は地元優勝を飾った2022年12月のからつ69周年以来となる通算3回目。賞金1200万円を獲得した。1号艇で人気を集めた池田は2着、6号艇の岩瀬裕亮が3着に入った。
■ヒーロー
ダブルコウジの覇権争いは、山田康二に軍配だ。チルト1.5度にハネ上げた片岡雅裕が伸びて攻める1M、名うての2コース巧者は「ああなってくれたらいいな」と、頭に描いた池田浩二に勝つ最高のシナリオを確実に演じきった。
江戸川では2022年7月のGⅡ・MB大賞に続くタイトル奪取だが伏線はあった。「『パパ(優勝を)やってくるよ』って子供に言って(江戸川に)来たんですよ。思った時は、必ず優勝している」。強い信念を実らせ3度目のGⅠ戦制覇。
冬場に花を咲かせる前田将太、遠藤エミら同期メンバーの活躍にも刺激を受ける。「目の前で同期が頑張るのは悔しさがゼロじゃないけど、頑張ろうという気持ちにさせてくれる」。精神面の張り合いもスパイスにして成長を続ける山田は「レーサー人生で一番いい年にしたい」と、25年のさらなる活躍を誓った。