【児島ボート・ヴィーナスS】實森美祐「すごく感動しています」道中戦制して通算2回目の優勝
児島ボートのヴィーナスシリーズ第19戦「第14回クラリスカップ」は22日、最終12Rで優勝戦が行われ、1号艇の實森美祐(28)=広島・119期=がコンマ12のトップSから、2周1Mで2号艇の守屋美穂らを捉えて抜きで勝利。2023年11月のまるがめ以来、通算2回目の優勝を飾った。2着は守屋、3着は3号艇の田口節子が入り、3連単550円と1番人気での決着となった。

■ヒロイン
激しい道中戦を實森が制した。優勝戦の進入は3対3の枠なり。「8Rくらいから緊張しました。1回落ち着いたけど、進入中にまた緊張感が戻ってきた。それが1Mで出ました」。コンマ12と抜群のSを放ち1Mを先制したが、大きく膨らんでしまい、守屋の2コース差しが届いた。「興奮し過ぎてめちゃくちゃターンマークを外して焦りました」
それでも冷静に諦めず前を追走。「田口さんと守屋さんがやり合われているのが見えたので、頑張ってターンマークを回った。運よく空いてよかった」。2周1Mでスピードよく内を小回り旋回。守屋を捉えて先頭に躍り出て、通算2回目の優勝を果たした。
平日ながら多くのファンが集まり、實森の2V目を祝福した。「ウイニングランや表彰式が初めてなんです。すごく感動しています。うれしい。感謝しかありません」。この日一番の笑顔、そして拍手が場内に響き渡った。
今期は6期ぶりにA1へ復帰。来期適用勝率(21日時点)も6.85と女子トップレーサーにまで成長した。今後の目標については「たくさん優勝できるように頑張りたい。あとはメンタルを鍛えようと思いました。鍛え方は分からないです。教えてほしいです(笑)」と語った。広島のヒロインが精神面を強化してさらなる飛躍を遂げる。(造田大)

◆實森美祐(さねもり・みゆ)1996年9月11日生まれ。広島県出身。2016年11月、宮島デビューの119期。同期には井上忠政、西橋奈未、土屋南らがいる。23年11月のまるがめでデビュー初優勝。師匠は角ひとみ(広島・61期)。通算では2V。156センチ、47キロ、O型。
