【若松ボート(ミッドナイト)一般】予選1走で優出の興津藍「過去にこんなことはない」/異例の〝2日間開催〟

今節は珍事件として後世に残りそうなシリーズになった。中止が相次ぎ、予選は26日の初日の全レースと、28日の2日目1Rのみ。準優も実施せず、計13個レースの得点率上位6人が優勝戦に進出。実質的に2日間開催という前代未聞の事態となった。
初日の1走でイン逃げを決め、結果的に優出となった興津藍(43)=徳島・85期=にとっても初めての経験だという。「過去にこんなことはなかった。他のみんなも初めてじゃないかな。(優出できたのは)初日が1枠だったおかげに尽きるし、なんだか申し訳ないね」。結果は優出とはいえ、枠番の巡り合わせという恩恵が大きく、素直には喜びにくい様子だった。
興津は優勝戦2号艇。「井口選手のイン戦は2コースをつぶしてくるから、ちょっとやりづらい。差せるかどうか…。しっかりとSを行って、1Mで幅を取れれば」と、手の内をよく知る同期を相手に作戦を練る。極めてイレギュラーな事態にも動じることなく、勝負どころに備えて集中力を高めた。