【芦屋ボート(モーニング)西スポ杯】中岡正彦が逃げて西スポ杯2度目のV
芦屋ボートの「西スポ杯争奪芦屋カップ」(優勝賞金100万円)は最終日の17日、最終12Rで優勝戦が行われた。1号艇の中岡正彦(47)=香川・78期=が、インから押し切って勝利。今年初、通算では84回目、芦屋は6回目の優勝を飾った。中岡の西スポ杯Vは2006年4月の福岡以来、2回目となった。2着は松井繁、3着は中亮太が入り、3連単は1180円の2番人気の決着だった。
■ヒーロー
中岡正彦が通算84回目、今年初Vまで一気に駆け上がった。
青空の下で迎えた優勝戦は、1Rから吹き荒れる強風が収まらず、最終12Rも安定板を装着して行われた。「風が強かったのでSなど不安要素はたくさんあったけど、自分のベストな仕事ができたと思う」。すぐ隣の佐々木和伸、当地連続Vに奮起するセンターの中亮太、シリーズリーダーの4カド松井がゼロ台Sでプレッシャーをかけてきた中で自身もインからコンマ07のS。「1Mは他の艇にのぞかれることなく、追い風に合わせて、しっかり自分のターンができた」と1周BSで先頭に立てば、ゴール直前まで猛追する王者松井を振り切り、最後まで逆転を許さなかった。
松井繁、今垣光太郎、湯川浩司らSGタイトルホルダーが顔をそろえる中、予選道中は4戦2勝オール3連対と奮闘し準優1号艇を獲得。その準優は1号艇の松井繁、和田兼輔が敗れて2着になる中、唯一のイン逃げ快勝。「今節はツキもかなりあった」とポールポジションを手に入れたこともVへの大きな後押しとなった。
「またA1に復帰して、これからも優勝を重ねたい」。出走回数不足でA2の身に甘んじているが、今期はA1ペースを着実に刻んでいる。さらに4月には1年ぶりのGⅠ参戦となるマスターズチャンピオンも控える。決意を新たにして通算2回目のGⅠVへ照準を合わせる。(河野 強)