【福岡(サマータイム)一般】前田将太 SGメモリアルへ最後のアピール

力でねじ伏せた。準優初っぱなの10Rで2号艇の前田将太(35)=福岡=は、2コースからゼロ台のSを踏み込んでまくり勝ちに成功。今年はGⅠ江戸川周年を含めて既に4Vという決定力の違いをまざまざと見せつける勝ち方で、最終決戦に名乗りを上げた。
機力も完調ムード。準優のインで敗れた山一鉄也が、「足が違いすぎた」とシャッポを脱ぐほどで、行き足や伸びの強烈さは自他共に認めるレベル。「中辻さんも出ているけど、自分が節一」と節一宣言も飛び出し、機力に不足は一切なし。優勝へ準備にぬかりはない。
今年は8月に当地でSGメモリアルが開催される。当地に対する思い入れはひとしおで、もちろん出場枠獲得へ強い思いを抱いている。「福岡のSGは絶対に出たいし、今年の成績もそのため。最後のアピールをするためにも、ここで優勝してダメ押ししたい」
それだけではない。今年の福岡支部を実績で引っ張るのは間違いなく前田。まだ見ぬ最高峰の戦いに身を投じるためにも、高額賞金レースの3大特選は勝っておきたいところ。「グランプリはずっと出たいと思っているし、今年は行くつもり。今節も優勝するために来たつもりだし、絶対に優勝して帰る」。ここから天下取りに出るためにも、まずは3回目の3大特選Vで福岡支部最強の選手であることを証明する。(森 大輔)