ボートレース

【とこなめボート・GⅠ周年記念】磯部誠が逃げて地元周年初制覇「このまま年末まで行きたいと思います」

 とこなめボートのGⅠ開設71周年記念「トコタンキング決定戦」は14日、最終日の12Rで優勝戦が争われ、1号艇の磯部誠(34)=愛知・105期=が逃げて快勝。年頭の当地正月特選以来となる今年2回目、GⅠは2023年9月の三国周年以来5度目、地元周年では初優勝を飾った。2着は4号艇の羽野直也、3着は5号艇の関浩哉が入り、3連単は3340円で13番人気の決着。6日間の売上額は71億6207万4000円で、目標の65億円を大幅に超え、とこなめ周年の売り上げレコードを更新した。

■ヒーロー

 「勝負どころでいつも情けないスタートが多かったので、優勝戦はしっかり行きたいなと思っていました」。磯部がインからコンマ07のトップSを決めると、1Mは先マイ。「ちょっと音が聞こえたので、だだくさに(愛知県などの方言で雑にいう意味)回ってしまいましたね」。大満足のターンではなかったものの、BSで後続を大きく突き放し、初の地元周年Vゴールを駆け抜けた。

 「プロペラを叩いて、あれあれってなるのは嫌だったので、ほんのちょっとプロペラを触ったくらいです」。快進撃を支えた相棒との呼吸は最後まで乱れることもなければ、いつも以上に平常心で臨めたことも大きかった。「いつもならもう少し緊張するんですけど、地元の利なのか、2番、3番が(池田)浩二さんと平本(真之)さんだったからか分からないですけど、『大丈夫だ』っていう感じがありました」。デビューを飾った地の安心感、そして頼れる地元の先輩の存在が何よりも大きかった。

 これで、来年3月に蒲郡で開催されるクラシックの出場権も手中に収めた。「大きいですね。池田浩二はまだ(権利を)持っていないですからね(笑)」と大先輩を大いにイジりながらも喜びを口にした。

 22、23年は2年連続でグランプリ(GP)の表彰台(いずれも3着)に上がる活躍も、昨年はシリーズ戦に甘んじた。「結果を残せたので、このまま年末まで行きたいと思います」。再び最高峰の舞台を目指して加速していく。(古川達也)

優勝メダルを手に笑顔の磯部誠

 ◆磯部誠(いそべ・まこと)1990年9月8日生まれの34歳。愛知県美浜町出身。登録番号4586。愛知支部。2009年11月デビューの105期。13年2月の蒲郡でデビュー初優勝。GⅠは20年9月のびわこヤングダービーで初優勝し、通算は5V。SGは22年12月の大村グランプリで初優出(3着)。23年6月の徳山グランドチャンピオンで初優勝を飾った。一般戦を含めた通算は128優出42V。同期には佐藤翼、塩田北斗、菅章哉らがいる。172センチ、57キロ、A型。

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