【福岡ボート(サマータイム)一般】坂元浩仁 早めに決着をつけたい

一気に勢いに乗った。坂元浩仁(39)=愛知・99期=はオープニングの1Rで絶好枠から白星を挙げると、初日メイン12Rのファン選抜では4コースから巧みに差し抜けて2着を確保。初日は2走2連対と、シリーズリーダーをも視野に入れられるほどに幸先よく滑り出した。
ペラ調整に関しても頭脳プレーが光った。初日は1Rが始まる辺りから強いHS追い風が吹き出したことで、「今日の水面なら伸びはいらないから、出足にシフトした」と波浪水面を考慮したペラ調整に専念。「出足や回り足は良くなっていたし、そのおかげで12Rは2着が取れた」。まだ中堅レベルとはいえ、自らの調整に反応が出るのなら見通しは明るい。
今期(昨年11月~)は現在勝率6.19とやや不振で、A1勝負駆けの真っただ中。ただそれにも理由がある。「今期は勉強だと思って、いろんなパターンのペラを試していたらリズムが上がらずにここまで来てしまって…。何とかA1は確保したい」
ただ、時間はかかったが、ファン選抜を見ても調整の引き出しが増えたのは紛れもない事実。期末までの残り1カ月は、その成果を出す時でもある。「勝負駆けを期末ラストまで持ち越したくないので、早めに決着をつけておきたい。今節で余裕を持てるレベルにまで引き上げます!」。今期の努力を無駄にしないためにも、ここからロングスパートに出る。(森 大輔)