【からつボート（モーニング）ヴィーナスS】今井美亜「今年はとにかくチャレンジカップに出たい」

　「からつは好きですよ」。今井美亜（34）＝福井・106期＝が、約2年ぶりに当地に帰ってきた。

　「行き足が悪くて、Sが届かない感じでした」。手にした66号機の気配はひと息。それだけに「ペラをしっかり叩きます」と精力的にペラ調整。機力アップを果たすべく、必死にハンマーを振るった。

　2019年12月のクイーンズクライマックスでGⅠ初制覇。令和初のティアラを戴冠するも、その後は度重なるFの憂き目に遭うなど苦しんだ。「ペラ（調整）もよく分からなくなっていました」。21年後期から4期に渡りB級に甘んじた。それでも、23年後期にA級返り咲きを果たすと、そこから緩やかに復調気配。

　「コンスタントに優勝戦に乗っていたら、リズムも良くなると思います」。その言葉通りの活躍で、今年は1月のびわこで優出（3着）すると、前走地の宮島でも優出（4着）を果たした。今期（昨年11月～）勝率は6.09まで持ち直し、A1復帰も狙える位置で、完全復活はもう目の前だ。「今年はとにかく（レディース）チャレンジカップ（11月・福岡）に出たい」と目標を定めた。

　さらなる起爆剤を得るためにも、「今節も優出できるよるように頑張ります」。近況の勢いのまま、スタートダッシュを決める。