【からつボート（モーニング）ヴィーナスS】初日は2着2本の土屋実沙希「出足は結構いいと思います」

　「回った後に押しているし、出足は結構いいと思います」。初日を2着2本にまとめて快調に滑り出した土屋実沙希（36）＝静岡・111期＝が、その快走を支えた相棒の56号機をべた褒めした。

　「いろいろアドバイスはもらってきました」。前節の当地戦を走った夫である渡邊裕貴（静岡）から、エンジンや水面情報を予習済み。ただ、「旦那が走っていた時は追い風だったみたいだけど、（前検、初日と）向かい風ですからね（笑）」と状況が違うため、アドバンテージを生かせずに苦笑いを浮かべた。

　今期（昨年11月～3月24日）勝率は4.57で本来の姿とはほど遠く、「下手になったのかなと思って自分を疑っていました」と疑心暗鬼になっていたそう。ただ、「気づいたんですよ。最近は足負けしていたんだなって。前節（戸田）は足が良くて、混合戦でも戦えた。今節もこの調子でいきたいです」。悩みはすっかり打ち消され、その表情もスカッと晴れやかだ。

　「早く外枠が欲しいですね。正直インは苦手ですから（笑）」。2日目はその望み通りの5枠の1走。心強い相棒を信じて、昨年10月の児島以来となる予選突破へ向けて加速する。