【浜名湖・レディースVSルーキーズ】中亮太が差し切ってV
浜名湖ボートの「第11回レディースVSルーキーズバトル」は10日、12Rで優勝戦が行われ、2号艇の中亮太(26)=福岡=が2コースからコンマ09のSで差し快勝。通算2回目の優勝を飾った。団体戦はルーキーズの白組が計42ポイントを獲得し、レディースの紅組に16ポイント差をつけて2大会連続6回目の制覇で、通算成績を6勝5敗とした。

◆ヒーロー
圧巻の全速差しだった。中は逃げを狙う鎌倉の懐を2コースから鋭く差し、一気に勝負をつけた。「ほぼ全速で、踏み込んだターンでないと(優勝は)無理だと思っていた」と、勝ちパターンを頭に描き、それを見事に実践。「100点というか、思い描いていたターンができた」と、充実した表情でレースを振り返った。
「めちゃくちゃ、うれしいです」。昨年8月桐生に続く通算2回目のVを素直に喜んだ。「九州まで、このエンジンで帰りたい」とジョークを交えて話すほど、優勝戦も12号機の動きは抜群だった。自分のターンが勝敗の鍵を握ると考え、本番直前まで試運転を繰り返したのも奏功した。
今シリーズ、浜名湖初参戦だったがいきなり主役の座をつかんだ。「初Vより今回の方が全レースを楽しめた」と、全国屈指の広大な水面で非凡な能力を発揮。「A1級に戻りたい。調整力をしっかりつけて、目標は7点オーバーのA1級です」と今後の抱負を話した。30日のF休み後、次戦は6月11日初日の徳山一般競走に臨む。(横山佳彦)