佐々木が今年3V　ルーキーS　【蒲郡】

　蒲郡ボートのルーキーシリーズ第21戦は21日、最終12Rで優勝戦が行われ、3号艇の佐々木完太（26）＝山口＝が、カドの3コースから一気の絞りまくりで圧勝。4日目からの4連勝で当地初、通算3回目の優勝を飾った。1Mはまくられながらも、インで残した吉田凌太朗が粘って2着を確保。3着には2周1Mで溝口海義也を差してかわした末永和也が入った。

■ヒーロー

　ファイナルも豪快なまくりでねじ伏せた。予告通りの3カドで佐々木がしっかりと結果を残してみせた。

　「（1Mまでに）いい締め方ができた。自信になりました」。今年5月の大村G2制覇を機に、SGを見据えた取り組みを敢行。その一つが、今節初めて取り組んだ3カド戦だった。「来年（SGで）戦える武器を作りたくて、やってみました。少しでも食らい付いていけるようにしたかった」。見事に一発回答でV奪取に成功し、最高の形でシリーズを締めくくった。

　今年いっぱいは一般競走のあっせんが続くが、何より気を付けたいのはスタート事故。「（来年3月の）クラシックの権利があるしフライングだけはしないようにスタートは気を付けていきたい」と気を引き締める。新たな武器を手に入れ、ひと回り成長した山口の若武者が、2023年のSG、記念戦線で旋風を巻き起こすか注目される。（殿垣嘉倫）