【若松ボート(ナイター)SGクラシック】塩田北斗「何かが起きるなら2M」予測ピタリの大逆転
【ボート王国九州・山口!】
人生最高にうれしい優出だ。レース場がある北九州市若松区のお隣、八幡西区出身の塩田北斗(37)=福岡・105期=が、準優9Rで2着ゴール。初めてのSG優出を地元中の地元水面で決めた。

「フワフワするぐらい、めちゃくちゃうれしいです」。はじける感情を絶妙の形容詞で表現した。
ただ、1周BSは4~5番手あたり。「展開が良過ぎて、1Mは守りに入るターンになってしまった」。その好展開を生かせず、その瞬間は優出は望み薄の位置。
それでも、次のワンチャンスに懸けた。「何かが起きるとしたら2M。ターンマークだけしっかり回ろうと思った」。その何かが起きた。先頭艇が2番手に突っ込まれるという事態。このもつれを捉えて2番手まで一気に挽回できたのも、その備えがあったからだ。
今節へ向けても最善の準備で乗り込んだ。「現役の間に地元のSGを走れる機会はそうそうない。しっかり準備をしてきたつもりだし、いいエンジンを引けて、ここまでいい感じでこられている。行き足は節間を通じてずっといい」。備えの良さから調整もさえて、良機の持ち味は存分に引き出された。
スタート勘もさえる。「準優だけは失敗(コンマ19)したけど、ゼロ台半ばはしっかり見えている」
選考順位しんがりからの頂点というドラマを、快スリットで完結させる。