【若松ボート(ナイター)SGクラシック】西山貴浩「20年かかってつかんだ優出。勝ちたい」純地元SGで歓喜のVへ
【ボート王国九州・山口!】
頼れる同期に支えられ、北九州市民の西山貴浩(37)=福岡・97期=が、地元若松のSGでは初めての優出を決めた。

「グランプリの優出のときとも比べものにならないぐらいの重圧があったけど、(同期の)土屋智則君が常に横におってくれて『ここでスタートを行かなきゃ男じゃないぞ』と言って励ましてくれた」
その心遣いに応えて、気迫の06のスリットから先マイ。誰にも迫らせない完勝劇を演じた。
4日目に状態が崩れた回り足もこの日は快調。「ペラを調整してハンドル周りも整え直して、準優は良かった」
続けて、インタビュアーが「もう不安はないか?」と問うと、「僕は不安だけで生きていますから」という切り返し。ユーモアたっぷりのいつもの西山節だったが、最後は勝負師の目になって締めた。
「目標だった若松のSGの優出まで(2005年11月のデビューから)20年かかった。ここまできたら取りたいですね。2枠で2コースとも限らないし、いろいろと考えて臨みたい」
随一の人気者はきってのくせ者という一面も併せ持つレース巧者。地元で歓喜のVをつかむため、全ての作戦を総動員する。