【福岡(サマータイム)一般】大賀龍之介 現状を打破したい

得意の地元で勢いに乗る。大賀龍之介(26)=福岡=は3月に当地で行われたルーキーシリーズでは優出に成功。「気合は入っています」。地元三場(若松、芦屋、福岡)では最も実績を残す好相性の水面とあって、再びの活躍を誓ってねじり鉢巻きだ。
デビュー時から旋回力は評判だが、いまだにA級の経験はなし。同県同期の竹下大樹がA1に昇格してフレッシュルーキーからトップルーキーへと順調にステップアップしているだけに、これ以上後れを取るわけにはいかない。「自分もこのままじゃいけないと思っているし、今期(5月~)は何としてもA級に昇格したい」
能力の高さは誰もが認めるところで、殻を破れるかは自らの心がけ次第。「練習でお世話になっている先輩の永田啓二さんからも、だいぶハッパを掛けられました。『何をやってんの』って。現状を打破したい」。自らの思いに周囲の期待も重なり機は熟している。
この思いを後押しするように、エンジン抽選で手にしたのは好素性機の61号機。前検は「チルト0だと回り過ぎで伸びが売り切れ気味」だったが、高温多湿の状況で回転が上がるのはいい傾向。「回り足はいいし、合えば出そう。いいエンジンの感じはします」。低調機シリーズでならアドバンテージがあるのは確実。「ここから一気にノっていきたい」。優出した前回以上の成績を残すためにも、初日から全力全開の攻めで最高のスタートを切る。(森 大輔)