【ボートレーサー養成所】跳躍で「沖縄県一」の長嶺真李愛「養成所でも勝ち癖つけたい」/女子バレーの強豪「東龍」のセッター山浦槙 監督の言葉胸に「毎日が最高新記録」
九州・沖縄で陸上競技やバレーボールの高校生トップ選手として活躍したアスリートがボートレースに挑戦する。
長嶺真李愛(まりあ、22)は、沖縄・中部商高時代に三段跳びや走り幅跳びで県高校総体優勝経験を持つ。九州共立大に進学して競技を続けたが、練習もままならなかった新型コロナ禍で悩み、人生を大きく方向転換した。
日ごろ利用していたバスの車内でボートレースの広告に目を留めたのがきっかけという。芦屋や若松ボートの動画を見てレーサーになる方法を調べ、入所にこぎつけた。
「陸上で人と競い合ってきた経験が役立つと思う。養成所でも〝勝ち癖〟をつけたい。訓練がきつくても、輝ける日が来ると信じている」と意気込む。レーサーの理想像は福岡支部の渡邉優美。「選手として優れているだけでなく、人柄もよく、憧れています」。ボート場で競う日を追いかける。

バレーボール界を離れて挑むのは、山浦槙(18、佐賀出身)。「春高バレー」こと全日本高校選手権や全国高校総体などで数多くの優勝経験を持つ女子の強豪の東九州龍谷高(大分)でセッターだった。
ボートレースとの接点は、小学3年の時、父に連れられて行ったからつボート。すでにバレーボールに取り組んでいたが、身長が低かったため、「体格に関係なく挑戦できる」と当時から将来の道としてレーサーを思い描いていたという。
今年1月の「春高バレー」でも全試合に出場。指導を受けた相原昇監督から「人間力の大切さ、人生哲学を教わってきた」というが、最も印象に残る言葉が「毎日が最高新記録」。この言葉を「その日できたことを、次の日にはもっとできるようになる」と置き換えて、訓練に挑む。
