【津ボート・GⅠ周年記念】豊田健士郎は2勝目ゲットにも慢心なし

地元のホープ豊田健士郎(29)=三重・115期=が2日目、1走の5Rを2コース差しで制して、早くも今節2勝目を挙げた。
「まくろうかとも思ったが、うまく差せて良かった」。スリットでは内をのぞく隊形だったが、強攻策はあえて自重。イン渡邉優美を先に回して、的確に差しハンドルを入れた。機力もレース内容の通りに良好で、「行き足から伸びにかけてが良くなった。今のところ、不満はないです」。
それでも、レース後は仕事モードを続行。すぐさま整備に取り組むと、気配確認のために試運転へ。水面から上がると再び整備室に戻った。
「時間があったので、やるだけやっておこうと思って、キャリーボディーを換えてみました。でも駄目でしたね。元に戻して、また別のことを考えます」
悲願のGⅠ初Vをつかむため、少しでもパワーアップの可能性があるなら何でもする構え。その貪欲な姿勢で、予選後半もポイントを稼げるだけ稼ぐ。