ボートレース

【ボートレース】優勝戦中止の宮島周年を受け、選手代表の山口剛が心情告白「ファンの皆さまに申し訳ない」「経験したことのない感情がある」

宮島周年の打ち切りに複雑な思いを打ち明けた山口剛

 ボートレーサーの山口剛(42)=広島・91期=が9日、自身のインスタグラムを更新し、強風のために優勝戦を実施できずに大会が打ち切られた宮島ボートのGⅠ周年記念について、「自然が相手でどうにもならなかったのは分かっているけど、ファンの皆さまに申し訳ないという思いが現在の一番の心境です」と打ち明けた。

 宮島周年は3~8日の6日間開催。山口は出場全選手のとりまとめ役である「選手代表」(通称・班長)を務めた。最終日の優勝戦には4号艇で勝ち上がった。

 最終日の8日は徐々に風が強まり、5Rから安定板を使用し、8Rからは周回を短縮して2周戦。しかし風はさらに強まり、11R以降の中止を余儀なくされ、12Rの優勝戦も行われずに開催は打ち切りになった。

 山口は最終日の状況を詳細に解説。「私は選手班長でしたが、中止にしようと言ってくる選手はいませんでした。選手・運営サイドが皆、12Rまでつなごうと安定板、周回短縮、強風時は少しでも収まるまで待って出走して…」と、あらゆる手段で開催続行への努力が重ねられたことを説明。

 そして終盤までたどり着いたが、「優勝戦メンバーも覚悟を決めて展示控室で待機していたら、風速計に15~16mの表示…。そしてその後、中止打ち切りのアナウンス。6人落胆して表に出て水面を見た時に『これは無理だ…。しょうがないね…』と今節の開催が終わりとなりました」と残念な結末を迎えた様子を伝え、「優勝戦を走れないのは私(優勝戦4号艇)を含めて6人みんな悔しいし、経験したことのない感情があります」とやりきれない思いを明かした。

 その中で、優勝のチャンスが最も大きかった優勝戦1号艇の中野次郎(43)=東京・86期=とのやりとりに触れ、中野の懐の大きさを称賛。「途中、何度も運営側と協議する私に『皆の安全第一で。俺のことは考えなくていいから』と言ってきてくれたのが中野さん。一日ずっと緊張してきただろうに、この方は相変わらず素晴らしい人間性だなと、尊敬と敬意を表したのがこの写真です」と、中野の左手を持ち上げて掲げ、〝この人が一番〟とのポーズを取った写真を公開した。

 最後に「こんな幕切れとなってしまいましたが、一節間たくさんのファンの方たちが本場に来て、声援を送ってくれたりタオルを掲げてくれたりと、選手側から見ても最高の景色を作ってくださり、今節の選手代表として改めて感謝致します。選手には届いています! たくさんのご声援と舟券のご購入、ありがとうございました」と結んで、ファンへの大きな感謝を伝えた。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena