【からつボート(モーニング)一般】杉山勝匡「可能性があるうちはA1を狙う」絶好調男が成長をアピール

勢いに乗ってやってきた。杉山勝匡(36)=佐賀・104期=は直前の下関で優出2着。まくり差した松崎祐太郎にVを献上する形になったが、5コースからまくってあと一歩でデビュー初Vという奮闘ぶり。「惜しかった。やったと思ったんですけど」。いまだに悔しさをあらわにするが、リズムを上げて地元に帰ってきたのは間違いない。
近況の勢いも見逃せない。節間4勝をマークして一気に勝率を上げた2月の福岡からリズムはうなぎ上りで、直前の下関を終えた時点での現在勝率(昨年11月~)6.07は自己最高。初のA級昇格をA1で狙える好調ぶりだ。もちろん本人もこれでもかと意識している。
「前期(昨年5~10月)も自己最高勝率をマーク(5.42)をしながらA級になれなかったので悔しかった。可能性があるうちはA1を狙いたいし、最低でも6点勝率はマークしたい」
昨年からの躍進の原動力になっているのは、伸び型のプロペラへの開眼。前検は「直線で少し下がり気味」とイマイチだったが、今の杉山がペラ調整を施せば一変する可能性を十分に秘める。「今期はここと福岡が残っているけど、まずはここで勝率を上げなければ話にならない。目いっぱい勝負します」。ボート界屈指の絶好調男が、地元で成長をアピールする。(森 大輔)