【児島・G1周年記念】谷村一哉 巧腕がうなる

さすがの運びだ。谷村一哉(準優10Rに4号艇で出走)が持ち前の巧腕をフルに発揮して予選を突破した。準優入りを懸けた予選最後の一戦は5枠に組まれ、枠なり5コースからの勝負。1Mは、先頭にも詰め寄る的確なまくり差しでBSへ抜け、接戦を制して2着を確保。前日の得点率6.25から6.60へとじわりと引き上げ、10位での通過。「何とか頑張りました」と笑顔を見せた。
中盤にやや崩れた機調も回復。「乗りやすかったし、初日の良さにだいぶ戻ってきた。もう少し、ペラ調整してみる」。まだ満足とまではいかないまでも、上昇カーブが頼もしい。振り返れば予選は4~6枠の3戦全てで舟券絡み。「あ、そうでしたね」。無意識に好結果が生まれていることも好調な証しだ。
筋肉質で50キロ台後半で走ることも多いが、今節は最低体重の52キロで安定。「仕事が続いていて、ここで落ち着いた。減量できついということもないです」
今節のレースのさえが、その言葉を実証。2019年を最後に遠ざかっている記念優出へ、準優も絶妙の運びを見せる。