【とこなめボート・GⅢオールレディース】向井美鈴が5年9カ月ぶりのVゴール「めちゃくちゃ長かったです」

とこなめボートのGⅢオールレディース「レディース笹川杯」(優勝賞金125万円)は最終日の12日、12Rで優勝戦を争い、1号艇の向井美鈴(45)=山口・84期=が、F艇の除外により2番手から繰り上がって勝利。2019年7月の蒲郡以来の通算10回目のVを挙げた。
2着は5号艇の勝浦真帆、3着は2号艇の海野ゆかりが入り、返還分を差し引いた3連単は980円で4番人気の決着となった。
■【ボートレース】獲得賞金ランキング(全体・女子) 4月12日20時02分現在【表】
■ヒロイン
「めちゃくちゃ長かったです。もう優勝できないんじゃないのかなと思っていました」。久しぶりのVに向井が喜びを爆発させた。
進入は3対3の枠なり。1Mは4号艇・五反田忍にまくられて、「終わったって思いました」。ただ、その五反田がプラス01のFで離脱。コンマ08の抜群のSを決めて2番手を航走していた向井が、繰り上がってのVゴールを駆け抜けた。
「早く離れてって思いながら走っていました」。道中は5号艇の勝浦真帆が激しい追い上げを見せた。それでも、「ここで引きつければ大丈夫」。2周1Mで内から合わせてきた勝浦を見事なツケマイで沈めてケリをつけた。
機力は万全だった。「いろいろ試して、一番いい状態でした。自信を持って行こうと思いました」。ただ、「緊張しすぎて変なターンをしてしまいましたね。手が固まっちゃっていました」。極度のプレッシャーにも打ち勝ち、5年9カ月ぶりの美酒に酔いしれた。
このVで8月に浜名湖で開催されるレディースチャンピオンの優先出場権を獲得。「それが一番欲しかったです」とにっこり。「(2月の浜名湖の)スピードクイーン(メモリアル)では活躍できなかった。浜名湖は大好きなので次は頑張りたい。自分ができることを一生懸命やっていきます」
大舞台でのリベンジを視野に再び女子のトップ戦線へ-。長いトンネルを抜け出したヒロインが、最高の一歩を踏み出した。(古川達也)
■優勝した向井美鈴のプロフィル
■【ボートレース】獲得賞金ランキング(全体・女子) 4月12日20時02分現在【表】
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