【ボートレース】頭蓋骨骨折からの復帰戦を終えた西橋奈未がXで報告「顔の傷は深いですが、しっかり治していきます」

　ボートレーサーの西橋奈未（28）＝福井・119期＝が、4月3～8日に出走した宮島ボートのGⅠ周年記念を受けて、13日に自身のX（ツイッター）を更新した。

　西橋は3月15日、まるがめボートのレースで頭蓋骨骨折の大けがを負い、宮島は復帰戦だった。「顔の傷は深いですが、しっかり治していきます」との言葉とともに、復帰までの過程などを詳細に報告した。

　この宮島の出場は、「本当に嬉（うれ）しくて、ずっと楽しみにしていました」という一戦。しかし、まるがめの事故により「骨折、額の裂傷をした中で、出場は諦めざるを得ないと思っていました」という。

　ただその一方で「やっぱり諦めきれない気持ちがずっとあり、短期間ではありましたが身体に負荷をかけて、どこまで動かせられるか向き合いながら、ギリギリまで準備してきました」と最善を尽くした。

　すると「自分の治癒能力や家族の支えもあり、普段の生活やトレーニングも問題なくこなすことができるようになった」と劇的な速度で回復。「お医者さんからも（けが自体は大丈夫なので）『頭の骨折や顔の傷はレースで走ってみないと分からないですね』と言ってもらえたので、宮島出場を決意しました」と医師のお墨付きを得て、復帰を決めたことを説明した。

　宮島の出走中は「決して痛みがゼロではありませんでした」という過酷な状況の中、白星も挙げ、予選を突破。白星の後は公開勝利者インタビューに登場。「たくさんのファンの方が駆けつけてくださり、たくさんの温かい声をいただき、とても胸が熱くなりました」と感謝した。

　最後に「入院中もいろいろ悩み、たくさん考えましたが、やっぱりボートレースが好きです。まだ（この先も）ボートレースで活躍する姿をお客さんに見てもらいたいです。強い西橋奈未になれるように、これからも走っていきます」と改めて決意を述べて、報告を締めくくった。

　コメント欄には「まるがめで見ていました。復帰が早くて驚きました」「宮島の1着はすごいと思い感動しました（涙）」「ほんとカッコ良すぎる」「熱いレースありがとう」「復帰して前を向く姿勢に感謝と尊敬をします」など、復帰戦の雄姿を称賛する言葉が並んだ。

　西橋の次戦は4月19日に初日を迎える、からつボートの「西日本スポーツ杯」（24日まで）。

　◆西橋奈未（にしはし・なみ）1996年7月19日生まれ。石川県金沢市出身。石川県立工業高卒業。登録番号4961。2016年11月デビューの119期。19年3月に三国で初優出（3着）。20年11月に芦屋で初優勝。通算では41優出6V。GⅠでは21年8月の浜名湖レディースチャンピオンでの優出がある（6着）。昨年末には、年間の女子トップ12人しか出場できない女子最高峰の一戦「クイーンズクライマックス」に初出場した。156センチ、46キロ、B型。