【ボートレース桐生(ナイター)PGⅠマスターズC】石渡鉄兵がGⅠを制して転戦 勝率に余裕で自然体

最高のリズムで晴れ舞台に登場する。石渡鉄兵(50)=東京・74期=は、直前の福岡周年でGⅠ通算6回目の優勝を手にしたばかり。「出足、回り足が本当に良かった。馬場(貴也)ちゃんにウイリーされても出ていったから」と序盤からパワーを存分に発揮し、勝負強さも見せつけての優勝だった。
今大会の前検で引き当てた55号機は2連対率25%。数字はないものの「特訓の感じは班でもそんなに変わらなかった」と水準レベルの感触。「試運転はちょっと重かったし、もう少しペラを調整して合わせたい」と前進を図る。
2M逆転だった福岡周年は、その勝ちっぷりもそうだが、崖っぷちからの起死回生となるVでもあった。「A1級勝負駆けで行って優勝できた」と来期適用勝率を一気に6.53まで跳ね上げた。現状のA1級ボーダーは6.24前後で「勝率も余裕ができた」と、今大会は肩に余分な力を入れずに戦える。
「お祭りっぽい感じで昔を思い出す。進入も含めてみんなの癖はバレているしね。楽しんでいきたい」。シリーズ開幕を前に超自然体だ。同じボートレーサーとなり背中を追う愛息・翔一郎(22)=131期=の存在もカンフル剤に今大会も初日から一気に波に乗るか。