【ボートレース福岡（サマータイム）西スポ杯】是澤孝宏「A1がダメでも攻めるレースで来期につながるいいレースをしたい」得意の福岡で反転攻勢に出る

　消化不良のレースとなってしまった。是澤孝宏（39）＝滋賀・98期＝は初陣となった初日9Rで2コースから4着。「1周1Mも2Mもインの佐藤悠君と何か呼吸が合わなくて…」。持ち味のシャープなターンは鳴りをひそめ、本来の姿を見せられずに初日を終えた。

　ただ、機力には手応え十分。「行き足や伸びが良くて、スリット近辺はいい」。普段は出足、回り足系のペラを好み、「ペラが自分の形と違うので瞬発力はもうひとつ」というが、手にしたペラの形は直前のGⅠ72周年を走った支部の先輩である馬場貴也からアドバイスされた形そのものだとも。GⅠ仕様のプロペラで反転攻勢に出る算段だ。

　現在勝率（昨年11月～）は6.15で前検入り。A1勝負駆けの真っただ中だが、地元のびわこと同じくうねりが出る当地は得意水面でもあり、最後の勝負駆けを行う上ではうってつけの水面でもある。「福岡に悪いイメージはないです。うねりもびわこで慣れていますから。最後にいいところが巡ってきたと感じています」

　1期でのA1復帰をもくろんだ今期だったが、「Sにしろターンにしろ、レースで守りに入ることが多かった。だから勝率が跳ねませんでしたね」と振り返り猛反省。だからこそ、今期の最終戦に懸ける思いは強い。「まだA1を諦めた訳ではないです。攻めるレースをして、A1がダメでも来期につながるいいレースをしたい」。〝勝てば官軍〟であり〝終わりよければ全てよし〟。くすぶる現状を打破するためにも、今期のラストを最高の形で締めくくる。（森　大輔）
 

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