【ボートレース福岡（サマータイム）一般】上野俊樹　「とにかく握って攻めることを主眼に」意識改革で勝率は大幅アップ中

　強くなって地元に凱旋（がいせん）してきた。上野俊樹（24）＝福岡・130期＝は、前期（昨年11月～今年4月）に勝率5.54をマークしてA2初昇格。養成所時代に7.20の高勝率をマークした有望株が大出世のレールに乗ろうとしている。

　前期の適用勝率だった3.84から勝率1.70も引き上げた最大の理由は、レースに対する意識改革。〝攻める姿勢〟が大幅な勝率アップをもたらした。「今までは養成所の頃から差しが主体だったけど、とにかく握って攻めることを主眼にレースをしました。同じグループで訓練担当でもある永田（啓二）さんからも、ずっと指摘されていたことだったんで」

　養成所で7点勝率をマークした潜在能力は本物。これにレースでの〝積極性〟が備わったことで、爆発的な成長を遂げようとしている。「A級になれてうれしいし、自信にもなりました。今期はA級キープはもちろんだけど、A1も目指して頑張りたい」。若手はきっかけ一つで大化けする瞬間がある。上野は今がまさに〝その時〟なのだ。

　成長の加速度を上げるには、さらなる好成績を挙げて自信を持つことが肝要。3大特選はうってつけのレースとも言える。「エンジンは数字ほど悪くないし、上積みもできそう。今節は相手が強いけど、いい成績を残したい」。初戦でいきなり強敵の中辻崇人との対戦を控えるが、「何とかします」と意欲満々。福岡の次世代を担う逸材が、3大特選でさらなる高みへと駆け上がる。（森　大輔）
 

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