ボートレース

【ボートレース住之江(ナイター)一般】石野貴之「自信がなかった。こんなに早く優勝できるなんて…」療養明け初Vに歓喜

優勝杯と花束を手に満面の笑みの石野貴之

13度目のオール大阪制覇

 年に3度のオール大阪支部による一戦、住之江ボートの「2025ラピートカップ」(優勝賞金225万円)は最終日の7日、12Rで優勝戦を争い、1号艇の石野貴之(42)=大阪・90期=がイン逃げで完勝。昨年2月のまるがめ以来、通算70回目のVを挙げた。住之江では21回目、オール大阪は13回目のV。

 2着は4号艇の松井繁、3着は2号艇の田中信一郎で、歴代グランプリ覇者が上位を独占した。3連単は1810円の8番人気だった。

12R優勝戦の1週2Mを先頭で回る1号艇の石野貴之

■ヒーロー
 優勝戦1号艇としての自覚、責任感をこれでもかと見せつけた。石野貴之はインからコンマ02と抜群の踏み込み。「むちゃくちゃ足は良かった」という機力に加えて、インからこのスタートを決められては、他の面々は誰も太刀打ちできるわけがなかった。

 「(早過ぎて)危ないと思って放りながらだったので、(正常なゾーンに)入って良かった」。そう笑ったが、間違いを犯さなかったのは最善の準備をしていたから。

 「スタートとの闘いだけだと思っていたので、出られる機会があるスタート特訓には全て出た」。この日はとにかく、大時計とのマッチングに全神経を注入し「スタート勘を養った」。その勘があったからこそ、確信を持ってアジャストをし、最高のタイミングで踏みとどまれた。

 膝の手術と療養で3カ月間、戦列を離れ、復帰したのは2月のこと。「こんなに早く優勝できると思っていなかったのでうれしい。今節、本当に自信がなかったので、自信になりました」。満面の笑みでひたすら素直に喜び、客席のファンからは賛辞の声。表彰式の会場全体は歓喜に包まれた。

 今月末には、そんなファンの後押しで出場がかなった、まるがめオールスターを控える。昨秋のダービー以来のSG戦。「休んでいた分、プロペラの調整力は遅れているけど、少しずつ上積みさせて臨みたい。ノブ(上條暢嵩)が活躍し過ぎているけど、まだまだ負けていられませんから」

 かつての自分がそうだったように、強い若手の出現で先輩がさらに奮起するという、強豪支部ならではの好循環。その流れに乗って、次はSG戦線で復活を告げる。(深堀慎一郎)

■優勝した石野貴之のプロフィル

■ボートレース住之江 出走表(予想)掲載一覧
■ボートレース住之江 ニュース一覧

   選 手 名   進入   ST 決まり手
1 1    石野  貴之   1石野貴   02  逃げ
2 4    松井   繁   2田中信   04   
3 2    田中 信一郎   3上條暢   07   
4 3    上條  暢嵩   4松井繁   10   
5 6    湯川  浩司   5秦英悟   16   
6 5    秦   英悟   6湯川浩   16   
3連単 1810円(8番人気)          
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